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プレカット材を供給する側の私見から申し上げますと、今の住宅購入希望者はそれより使い勝手の良い、ローン支払の少なくて済む低価格の良質な住宅を希望しているようです。改築ではどうしても不満足が残ります。
そして二代、三代先のことまで考えて購入する人は皆無に等しいでしょう。現存する古い立派な既存住宅も改築よりもやはり一旦取り壊して新築することにより、自分の好みに合った気分一新した新しい家に住みたがっているのが実情です。
古い住宅を間取りを変更し、設備内装を一新するには手作業で解体しなければなりません。解体機材を持ち込み解体するより解体費用が高くつくといった問題点も浮かびあがっています。さらに駆体だけにしてしまうというのは、新築で言えば結局プレカット材木を持ち込み上棟した状態までです。プレカット材木の価格は住宅価格の中では、わずか10%程度の割合しか占めていないのが現状です。プレカットは非常な競争のもとにCAD・CAMを駆使した徹底的にコストグウンされた産物であり、従って新築の方がはるかに安くつくという現実に直面してしまいます。
また、地球環境炭酸ガス削減の観点からも木造住宅は新築することにより炭酸ガスを固定化できる、循環型地球環境保護に大いに役立っているのであります。当社のサイト内の「地球温暖化と木材」をご参考にして下さい。
しかし、本件に関しての発想の原点である200年住宅の是非はともかくとして、住宅の品質レベルを向上させていくことは、私たちの使命であり、長期優良住宅は大いに歓迎するものであります。
そして長期優良住宅の仕様が、一般の木造住宅すべての標準仕様と急速になっていくものと思われます。
※本件記載に関しての訂正すべき点をお知らせ下さいませ。 |
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