平成27年3月27日  北イタリア三都旅行

北イタリアは私にとってこの年になるまで未踏の地です。小説「冷静と情熱のあいだ」の舞台になったお目当てのドオゥモのあるフィレンツェ。ミラノへも。私の大好きなイタリアワイン「バローロ」のワイン畑。毎年夏の夜、ベローナの古代遺跡コロッセオで数百人の出演者で野外演奏される壮大なオペラ「アイーダ」が演奏されるというその野外劇場。とにかく私にとって興味深い北イタリア地方を周ってみたい。
あのゲーテも著書「イタリア紀行」でイタリア旅行がその後の自分の人生に大きな影響を受けたことを長編紀行文に著しているではないか!
半ば衝動的に昨年11月中旬(安物の)北イタリアツアーに参加したのでした。

最初の訪問地は水の都ヴェネチア。夜にローマに着き国内飛行機に乗り換え。狭いシートの後部座席に詰め込まれ、「この年齢になって何でこんな息苦しい、詰め詰めの座席で厭な思いして旅行しなければならないんか?」と大後悔しながら小舟にも乗り継いで、やっと夜のヴェネチアに辿りつきました。覚悟はしていた、いささか古い建物の名門ホテルへチェックイン。疲れきって睡眠薬を飲んで早めにベッドイン。
翌朝から市内見物。サン・マルコ寺院など見物。ここでの現地案内人はイタリア人中年男性。「今から大聖堂に入りま〜す。男の人は帽子を脱いでください。かつらも脱いでくださ〜い。」「ここは図書館です。ここの学生たちはこの図書館で勉強します。日本の学生は図書館へ眠りにいきま〜す。」
次はゴンドラに乗って運河めぐり。船頭さんがイタリア・カンツォーネを歌いながら運河を漕いで回ってくれる、と聞いていたし、もっと情緒溢れる運河めぐりと思いきや、ただ汚いドブ川を漕いで回るだけでした。
ゴンドラから見る景色は古ぼけたレンガ造り建物の裏側ばかり。
昼ごろになると潮が満ちてきて、やがて街の中は水びたし。街全体が水深約70センチ。ゴミがプカプカ浮いているし、水も濁って汚い。夕方になると潮が引きはじめ、街のゴミは海へと洗い流されました。
恐らくホテルや商店、レストランなど一階トイレも水没していたはずで汚物も一緒に流されているはずで、この不衛生な湾で採れた魚介類がここの名物料理とか。
街の広場には昼間からぶらぶらした男性がやたらと目につきます。
「ここの男は働かないのか?・・・」
私は道端にうずくまった物乞いのおばあさんたちには片っ端に20ユーロずつ配って足早に駆け抜けていきました。
教会の古い名建築物も、そこに描かれているフレスコ名画にも興味が失せて、この有名な街ヴェネチアは展望台からも見たし、「もう充分!」早く脱出したい思いで二日目は終了しました。
三日目は舟とバスを乗り継いでフィレンツェへ。
まず標高300メートル位?のミケランジェロ広場へ。フィレンツェの街全体を…雑誌や本に掲載されている写真景色がそこにありました。
赤茶けた屋根で統一された街。そして左手にお椀を被せたようなドウォモが…。

そして、バスは街の中へ。いよいよそのドオゥモのある「花の聖母教会」へ。正式名は「サンタ・デル・フィオーレ大聖堂」とのことで、ドゥオモ(大聖堂)、洗礼堂、鐘楼の三つで構成され、1296年から140年以上かけて建築された初期ルネッサンスを代表する建築物との説明を受けました。
とにかくこの現場での案内ガイドはフィレンツェのことはすべて知り尽くしている誠に頭の切れそうな日本人女性で、何の淀みもなく、まさに「立て板に水」のごとき超早口で息も継がさず説明する姿と言葉に圧倒されて感心するばかりでした。このガイドさんの名前をたずねるのを忘れてしまいましたが…
とにかく今回旅行の最大目的であるこの大聖堂と見事な巨大なクーポラを我が目に焼き付けてその場をさりました。
そのままウフィッツィ美術館へ。
立派な中世の様式の美術館でメディチ家の美術コレクション。ボッティチェリ、レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど著名な画家のコレクションが並んでいました。

自由時間にはアルノ川沿いを散歩しながら有名なポンテヴェッキオ(ヴェッキオ橋)辺りを周遊し、暮れなずむ秋の夕暮のフィレンツェを楽しんでいました。
有名なプチーニ作曲のオペラ「ジャンニ・スキッキ」のアリア「私のお父さん」(お父さん、彼との結婚を許してくれなければ、このヴェッキオ橋から飛び込みます!)のメロディーを想い浮かべながら…。

その後過去2度訪問したことのあるローマ市内見物。
ローマについてはもう3回目で、省略させていただきます。

この旅行で森本秀昌さま・森本留美さまご夫婦、それにお若い西村彰子さま・西村真規子さま親子に大変親しくさせていただきました。
特に西村さまには後日、この旅行の写真をお洒落な写真集として製本され、送っていただきました。
「え〜っ!こんなに良かった???」(後掲載)

私にとって3回目のこのイタリア旅行はあまり良い印象の旅ではなかったので本欄での報告は憚れたのですが、姉妹のような西村様美人親子からこんな素晴らしい写真アルバムをいただいたので、…遅ればせの報告となりました。
<アルバムはフォトアルバムの欄に掲載>

その上、いつもロータリー囲碁の会でお世話になっている、イタリア通のレディー・ファッションの上場会社・株式会社ラピーヌの市川社長様の奥様にイタリア旅行の印象をお話ししたところ、「横尾さん、あなたはイタリアの良いところへはひとつも行っていらっしゃらないですよ。今度、私達夫婦が案内して差し上げます。イタリアほど素晴らしい国はありませんよ!」
ということで、楽しみにしていま〜す。



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