平成27年2月17日  芳村思風哲学研究会 出席
   「感性哲学経営の10原則」

  春が待ち遠しい。今日も外は氷雨模様です。
先週5日間滞在したバンコクのカラっとした快適な気温30度が恋しい思いです。
今日はロータリー仲間の大塚道夫様のお誘いを受けて、芳村思風先生の勉強会に参加させていただきました。
「致知」という雑誌に掲載された芳村先生の論文に初めて接して大感銘を受けたのはもう30年前のことでした。
それ以来、芳村哲学を私の人生のひとつの背骨とも思い歩んできた私にとって、芳村先生に直接お会いできるとは…感激でありました。
芳村先生が「汝、おのれを知れ!」というソクラテスの言葉で始まるその論文はまさに、何もかも人生を知り尽くした老哲学者のような論文であり、若干45歳の作ということに、びっくりしたのでした。

本日の会場は大阪南の某会社4階会議室。参加者は約25名。私は一言一句聞き漏らさないよう先生の真正面最前列に座らせていただきました。


今日のテーマは「感性哲学経営の10原則」
要約すると・・・

  (1) 理性の経営から感性の経営への転換が必要。  
支配と命令の経営から愛の経営・対話の経営・パートナーシップの経営へ。
(2) 企業に暖かみを持たせる。
心の通い合う経営が団結力を生む。
分かってもらいたい。信じてもらいたい。認めてもらいたい。許してもらいたい。待ってもらいたい。好きになってもらいたい。
意思と愛の実現。
(3) 問題を恐れない経営。
人間は不完全だから問題がないことはない。
問題がないという企業は健全ではない。問題がないということは異常である。
問題を早く感じ取るのが感性による経営であり、理性では問題を感じ取ることができない。理性で感じ取っても遅い。
問題が人を成長させ、企業を成長させ、社会を成長させる。
(4) 変化を造り出す努力をする経営
夢や理想を語り続ける。夢や理想は決して現実と遊離しない。
(5) この仕事に自分の命をかける経営。自分の仕事に価値を感じさせる経営。
(6) 顧客に最高の満足と最大の信頼を得る経営。
(7) 不可能を可能にする。不可能に挑戦する経営。
限界に挑戦する。
(8) 利益が出る仕組みを作り続ける経営。
会社とは利益の出る仕組みである。
常に社会が動き、時代が移り、企業環境が変化する。この中で利益の出る仕組みを作り続けることである。
(9) 問題があるということは答があるという信念で、途中で投げ出さない。
何ともならない問題が自分の能力を進化させる。潜在能力を引き出させる。潜在能力とは遺伝子の力である。自分の中には宇宙の力が凝縮されている。(火事場のバカ力)
(10) 仕事を通じて人格を磨く。
謙虚さの経営。愛の経営。前向きの経営。

 
以上が芳村先生の人間学から発せられた、講演「感性経営の要点」でした。


私の私見ですが、これ等に付け加えるならば

 運を呼び込む経営。運を大切に考える経営
 人との出会いを大切にする経営。

も感性経営には必要ではないか、と感じています。

いずれにしても、芳村思風先生の謦咳に接することができたのは私の人生の中の初恋の人に出会った感慨を持ち、先生にそのことを告げ、お礼を申し上げ、会場を辞したのでした。
清々しく勉強になった3時間でしたが、老境に入った私にはもう今からでは遅い?!


(追記)

  生きるとは

人間において生きるとは、ただ単に生き永らえる事ではない。
人間において生きるとは、何の為にこの命を使うか、
この命をどう生かすかということである。
命を生かすとは、何かに命をかけるという事である。
だから生きるとは、命をかけるという事だ。
命の最高の喜びは、命をかけても惜しくない程の対象と出会うことにある。
その時こそ、命は最も充実した生のよろこびを味わい、
激しくも美しく燃え上がるのである。
君は何に命をかけるのか。
君は何のためになら死ぬことができるか。
この問いに答えることが、生きるということであり、
この問いに答えることが、人生である。


  真実の愛とは

真実の愛とは、他者と共に生きる力であり
短所を許し補い、長所と関わる力である。

  芳村思風     



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