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実は今回のパリ旅行は、全く日本の旅行社を経由せずに、航空券手配、ホテル予約、新幹線の座席、迎えの車、美術館のチケット、三つ星レストランの予約、ナイトクラブの予約などすべてインターネットで予約できたことには驚きでした。
そして、早期に予約すればするほど料金が割安になっています。
ホテルは予約金一日分だけで済みましたが、その他はすべて予約完了と同時にクレジットカード番号で自動引き落とし。相手側の予約確認のメールをこちらでA4用紙にプリントアウトすれば、それがチケットになっている。別にプリントしなくても、スマートフォンひとつで予約からチェックイン、支払まですべてできるようです。改めて時代が進化、変化している、ことを痛感した次第です。
すべてがインプットされた自分のスマートフォン失ったり無くしたりした場合どうなるのでしょうか???
私のパリ旅行は今回で2回目です。前回は平成元年。まだバブル時代で日本経済は浮かれていたました。私も友人たち金に糸目をつけず最高級の五つ星ホテル・ブリストルに投宿しました。
小さいながらも誠に格調高い最高級ホテルだったことが思い出されます。
今回の宿泊ホテルは長期滞在・懐具合を考えて、リーゾナブルな価格で且つ便利な場所ということで、凱旋門に程近い四つ星のプチホテル・Majestic に決めました。
10日間も滞在するホテルなので、居心地を心配していたのですが、赤色を基調とした美しいロビー、清潔な部屋・・・すっかり気に入りました。
われわれ三人は大き目のセミスイートルームと普通サイズのダブルルームにチェックインしたのですが、私が当然のように一人部屋のキーを受け取りますと、ホテルの女性マネージャーに首をすくめてニヤッとされてしまいました。
同行の次女に、「お父さん、キーを受け取るとき位は夫婦同じ部屋のキーを受け取らないと、外国では笑われるよ!」
部屋の中も清潔で何もかも行き届いていました。ベッドも柔らかくなく、冷蔵庫には飲み放題のミネラルウォーター・エヴィアンが数本常時入っており、誠に便利で有難かったです。
到着翌日は早速フランス・ワインの最も有名な産地・ブルゴーニュ地方への見学です。
朝7時に飛び起き、リヨン駅(Paris Gate Lyon)からフランス新幹線TGVに乗り、10時にはDijion Ville という駅に到着しました。ディジョンという街はブルゴーニュ地方で最も大きな静かな都市といったところです。ここで予め予約していた案内人・日本人女性(顔もしゃべり方も森口博子似の女性・但しフランス人と既婚)の出迎えを受け、彼女の車で約30分でブルゴーニュの町へやってまいりました。
ブルゴーニュの町は聞いてみると古代都市らしく、道端に大きな共同浴場の跡などが、また町の中心には町の大きさに似合わない大きな教会などが残されていました。
私のお気に入りワイン銘柄・ジュブレシャンベルタンとヴォーヌロマネを予めメールで報せていたので、早速ジュブレシャンベルタン村に案内してくれました。その中でも有名なドメインであるクロード・デュガさん宅を訪問したのですが、飛び込みであったことや一部特定代理店だけにしか販売していないためと、見学を断られました。やむなく他のドメインを二軒訪問・見学し、その場で数種ずつテイスティングしたのですが、どのワインも特級畑か一級畑からのものというだけのことあり、どれも奥深いものでした。
お昼時になり、この案内美人はお勧めのとっておきレストランがあるから! と案内してくれました。店内は地元客で混雑していましたが、彼女が気を利かせて予め予約してくれていたようで、私たちは予約席に着き、早速安物のワインを注文し、チビチビやっていると、隣のお金持ちそうな客数人がチェックアウト。その時に私たちに、味見してくださいと半分残ったままのボトルのプレゼントを受けました。「メルシー!」
ラベルを見るとナント1985年のヴォーヌロマネ! グラスに注いだ色合いも申し分なく、香りも最高。多少澱(オリ)も出ていました。そして口に含むと何とも言えない奥深い味わい。私たちより先に案内人が思わず「美味しい!」
誠に美味しいフランス料理定食をこのワインとともにいただく豪華版昼食となりました。
午後からはヴォーヌロマネ村を見学。この村は一本百万円以上の最高級ブランド・ロマネコンティが生産される、特級畑の多い、最も高級ワインの生産される村です。ここのドメインでテイスティングして宅配便お持ち帰りを注文しようとしたのですが、さすがに高価格で「我々庶民にはもったいない!」と最も新しい2011年ものを少し買い求めさせていただきました。
その後、ヴォーヌロマネやジュブレシャンベルタンのブドウ畑を廻りました。
ゆるやかな南斜面の広大土地が一面ブドウ畑です。一番高い場所で標高300メートル位でしょうか。
このブドウ畑が一区画1000坪位から10000坪位単位で整然と石積みで区画割されています。
それぞれの畑に特級・1級・2級と格付けされています。
有名な最高級ブランド・ロマネコンティのブドウ畑はもちろん特級畑。わずか約3000坪。ここで年間約6000本のワインしか生産されず、これが世界にばらまかれているようです。畑から見下ろすと、はるか向こうにお城のような豪華なロマネコンティの邸宅が見えました。
ロマネコンティの隣の畑のヴォーヌロマネはもう格下の畑のようです。良くはわかりませんが、各ドメインはハーブなど有機肥料やミネラル分などで土壌に微生物を発生させるなど各々極秘の土壌を作り上げているようです。
ヴォーヌロマネの畑のお隣がジュブレシャンベルタンの畑が並んでいます。このあたりは特級畑と1級畑が入り乱れています。
少し離れた場所は石灰などの土壌の質が変わったり、標高が高くなったりして良い品質のブドウが採れず2級畑になるようです。
結局、訪問したドメインで12本ずつ、私のテイスティングと値ごろ感を頼りに宅配便送りで購入してしまいました。
ワインのことにはまったく素人の私たち。百聞は一見に如かず。やっぱり来て良かった!
今回のパリ旅行、二日目も◎!! |
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