平成24年8月30日  ロータリークラブの職業奉仕(1)

ロータリークラブの定義

「ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目ざした、実業人および専門職業人が世界的に結び合った団体である。」と定義しております。



ロータリーの中核となる価値観は、ロータリアンが何を優先させ、どのような行動を取るかという指針・指導原理を表すものとして次の5項目を挙げています。
それは「奉仕」「親睦」「多様性」「高潔性」「リーダーシップ」の5項目だと教えています。
これらの中核となる価値観はすべて、「ロータリーの綱領」と「四つのテスト」に反映されています。



「ロータリーの綱領」は我々の手帳にも掲載されております。
ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することである。としています。

#1 奉仕の機会として知り合いを広めること。

#2 事業および専門職務の道徳的水準を高めること。
あらゆる有用な職務は尊重されるべきであるという認識を深めること。
そしてロータリアン各自が業務を通じて社会に奉仕するために、その業務を品位あらしめること。

#3 ロータリアンすべてが、その個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること。

#4 奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進すること。



そして「ロータリーの四つのテスト」は我々が例会開催時に唱和しているものです。
これは、1932年にロータリーのハーバート・テイラーにより創作されたものです。
言行はこれに照らしてから

#1 真実かどうか?

#2 みんなに公平か?

#3 好意と友情を深めるか?

#4 みんなのためになるかどうか?

というものです。



そして、この価値観の中心課題として存在し、他の奉仕団体が持たない奉仕理念がロータリーの「職業奉仕」であります。

「職業奉仕」について、ロータリーでは「職業奉仕に関する声明」及び「ロータリアンの職業宣言」において「ロータリー手続要覧」に次のように明確に記述説明されております。


「職業奉仕に関する声明」

職業奉仕とは、あらゆる職業に携わる中で、奉仕の理想を生かしていくことをロータリーが育成・支援する方法である。
職業奉仕の理想に本来込められているものは次のものである。

#1 あらゆる職業において最も高度の道徳的水準を守り、推進すること。
その中には、雇主、従業員、同僚への誠実さ、忠実さ、また、この人たちや同業者、一般の人々、職業上の知己すべての公正な取り扱いも含まれる。

#2 自己の職業またはロータリアンの携わる職業のみならず、あらゆる有用な職業の社会に対する価値を高めること。

#3 自己の職業上の手腕を社会の問題やニーズに役立てること。

職業奉仕は、ロータリークラブとクラブ会員両方の責務である。
クラブの役割は、模範となる実例を示すことによって、目標を実践、奨励することである。
クラブ会員の役割は、このロータリーの原則に沿って、自らと自分の職業を律し、併せてクラブ・プロジェクトに応えることである。




「ロータリアンの職業宣言」

1989年規定審議会は次の職業宣言を採択した。
事業又は専門職務に携わるロータリアンとして、私は以下のごとく要請に応えんとするものである。

#1 職業は奉仕の一つの機会であると考えること。

#2 職業の倫理的規範、国の法律、地域社会の道徳的水準に対し、名実ともに忠実であること。

#3 職業の品位を保ち、自ら選んだ職業において、最高度の倫理基準を推進するために全力を尽くすこと。

#4 雇主、従業員、同僚、同業者、顧客、公衆、その他事業または専門職務上関係を持つすべての人々に対し、公正であること。

#5 社会に役立つすべての仕事に対し、それに伴う名誉を認め、敬意を表すること。

#6 自己の職業上の才能を捧げて、青少年に機会を開き、他者の特別なニーズに応え、地域社会の生活の質を高めること。

#7 広告に際して、また自己の事業または専門職務について、人々に伝える際には、正直を貫くこと。

#8 事業または専門職務上の関係において、普通には得られない便宜ないし特典を、同僚ロータリアンに求めたり、与えたりしないこと。
(少し疑問に思いますが・・・)




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