平成24年5月22日  鴨川をどり鑑賞

阪神百貨店元会長兼社長・サエグサ研究所・三枝輝行 社長を囲む会(参加者9名)が京都の花街のひとつ、先斗町で開催されました。

午後4時から鴨川をどり鑑賞ということで先斗町・歌舞練場へ。まず芸妓さんが点ずるお抹茶を頂いた後、観客席につき、鴨川をどりを鑑賞しました。

「どうせ芸妓さん、舞妓さんの発表会みたいなもんやろ!」とあまり期待もしていませんでしたが、どうして、どうして本格的な舞踊劇で、私たち観客を魅了しました。
先斗町の舞妓さん、芸妓さんのこの伝統ある「鴨川をどり」に対する思い入れ、「芸」に対する真剣な姿勢が反映され、深い感銘を受けた次第です。
また、意外にも(失礼!)豪華絢爛な衣裳にもびっくりした次第です。
前半の第一部は長唄の地方さんが少ないからか、テープ録音だったのが残念でした。
若い舞妓さんがけなげに一生懸命に演じてくれるので、最後には目頭が熱くなってしまいました。

鴨川をどり鑑賞後、われわれ9名は先斗町のお茶屋「桝之家」に。私以外の8名には馴染みのお茶屋さんらしいです。特に三枝さんがお気に入りの「桝之家」さんです。

そもそもお茶屋さんというのは、客人として足を踏み入れるのは何処のお茶屋さんに行ってもいいのですが、自分の行きつけのお茶屋は一軒に決めなければいけないしきたりがあります。
そして、お茶屋さんとそれなりの交流が始まり、催し物の切符を買ったり、ご祝儀を差し上げたり、たまには食事に呼んだり・・・とお付き合いも大変そうです。
それで、私は若い頃からお茶屋さんのホームグランドは作りませんでした。財力もないからです。

お茶屋さんで食事するわけですが、お茶屋さんは料理屋さん・仕出屋さんから料理を取ります。今回は有名な料亭「たん熊」さんからの料理で私には高級過ぎると思いながら、おいしくいただきました。

勿論、芸妓さん舞妓さんも数人来ていただき座を盛り上げてくれました。
地方さんが居なく、この席での踊りや唄はありませんでした。
市笑さん、市和姐さん、市福さん、市楽さん、千鶴さん、それに「桝之家」さんの女将さん、若女将さん つきっきりのおもてなし有難うございました。

私はこの「桝之家」さんに詳しい歯科医の中西先生に「これ、こんなにもてなし受けて、ちょっとチップ包もか?」「いや、チップ心配要りません。『桝之家』さんがひまなとき、電話かかってくるので、そのときは行ってあげてるのです。横尾さんもたまには付き合って下さい。」
チップ包んでる方が安上がり!・・・と思いながら、桝之家さんを辞しました。

ところで、「鴨川をどり」の出し物は・・・。
前半の第一部はやはり今年のNHK大河ドラマ平清盛にちなんで平家物語の中から・・・題して「源平雪月花」。
もちろん、建礼門院と義経の恋なども全くの作り話です。
第二部は京都春宵と題しての踊り。誠に艶やかでしばし浮世の雑事を忘れさせてくれました。






源平雪月花


第一場 海原の月

源平の戦は今たけなわの八島の浦。かねてより恋仲である平家の公達 平行盛と建礼門院の侍女 玉虫は明日をも知れぬ命の際、束の間の刻を語り合う。死の覚悟が二人の恋を激しく燃やす。

平清盛の娘であり天皇の母である建礼門院は平家一門の中心であり、戦乱の中にも端然と威を保って船上にある。門院は源氏の大将源義経の姿を遠くに見た。鬼神と怖れられている人とは見えず、義経の戦ぶりは何とも優美であった。門院はふと憧れに似た気持を義経に持った。怪しからぬ思いにおののく門院に海原の月が輝く。

壇の浦の合戦で平家の敗北は決定的となった。行盛は悲痛な思いで門院に最期を告げる。覚悟のうえとて門院は静かに海に入る。玉虫も行盛も波間に消えた。

しかし運命のいたずらか、波に漂う門院と玉虫は源氏の兵に引き上げられて蘇った。

義経は門院に対面して、生きも死にもならぬ絶望のうちにありながら乱れを見せぬ門院の立派な態度に感じ入り、やさしく慰める。戦に死した源平両家の人々の魂しずめをするのは門院の外には無いという義経の言葉と勝利におごらぬ義経の人格に接して、門院は僅かに生きる希みを得て都へ登ってゆく。残された玉虫は海底の月明に恋しい行盛の姿を見ながら自らの命を絶った。



第二場 花の東山

戦乱が止み、都は盛りの春。東山の館に籠居している門院を義経はひそかに訪れた。互いの思いは今、はっきりと恋に成長していた。しかし平家の女主人と源氏の大将との恋を世の中が許すはずは無い。その自制の心は次第に揺らぐ。花に埋もれた人気のない館の一室の出来事は夢か幻か。いつか二人は抱き合う。



第三場 雪の寂光院

やがて門院は尼となり寂光院に入った。義経が天下に時めいたのも僅かの月日、兄頼朝に憎まれて没落し堀河の夜戦のあとは行方が知れなくなっている。

寂光院は深い雪。真夜中、奥州へ逃げる途中、義経は寂光踪を訪れた。門院と義経は身分を捨てた平凡な人間同志として初めて対座し、心はしみじみと通い合う。全ての努力が空しくなった落魄の鼻を嘆く義経を門院はカづける。戦乱をしずめ、新しい時代を開いた義経の功名は末代まで消えぬという門院の言葉に義経は気を取り直して奥州へ登ってゆく。戦争の無い静かな来世での再会を約束しながら。





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