平成24年5月7日  ハインリッヒの法則

ゴールデンウィークの4月29日、群馬県内の関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故で乗客7名が死亡、39名が重軽傷という大惨事となりました。

このバスを運転していた元中国人の帰化人・河野化山容疑者(43)は居眠り運転であったことを認めています。そして運転経路も熟知していなかった、というではありませんか。またこの運転手が下請け・孫請けの日雇い労働者だったというようなとんでもない労働実態が明らかになっています。
帝国データーバンクによりますと貸し切りバス事業者の9割は小規模業者であり、2011年1〜12月で黒字企業はわずか16.1%であったとのことです。つまり大半の業者が零細で過当競争の中値引き合戦で赤字に苦しみ、そのしわ寄せが運転手の過酷な労働環境を作り、重大事故につながったという、この事故もまた起こるべくして起きた悲しい事故といえます。

ところでこうした事故が発生すると思い起こさせるのが有名な「ハインリッヒの法則」であります。
ハインリッヒという人物が1930年代に、アメリカの損害保険会社に勤務していたとき、労働災害75000件余を統計的に調査分析し、「ある1件の大きな事故の裏には、29件の軽微な事故があり、さらに300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとしたハッとした)事例があることをつきとめた。いわゆる1対29対300の法則です。そして予防可能な事故は98%を占める、という経験則を発表しました。

高速バスの運転手の間では自分の家族は高速バスにだけは乗せないでおこうと囁き合っていたというではありませんか!

この法則が旧国鉄時代に「330運動」となり、現在のJRグループの事故防止管理に大きな影響を与えていますし、また日本の損害保険の料率表の根拠に発展しているといいます。

翻ってわが社・フヨウプレカットでもどんな小さな事故やお客様のクレームでも、社内会議で多くの時間を割き、未然に防ぐ、あるいは大きな事故への芽を摘むことに傾注しているところであります。

わが社社員にはいっそうの注意喚起と慎重な確認をこの欄を借りてお願いします。




目次へ戻る





E-Mail
info@fuyol.co.jp


ホーム 在来工法プレカット 金物工法プレカット 特殊加工プレカット 等 耐震門型フレーム 等
地球温暖化と木材 健康と木造住宅 会社情報 お勧めリンク 横尾会長の天地有情
当社プレカットによる施工例写真  社員のブログ天国