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宝塚ゴルフ倶楽部では婦人委員会主催のミックス競技が毎年12月第一土曜日に開催されます。男女交互に一つの球を打っていく競技です。
倶楽部公式競技ではなく、婦人委員会の自主運営の競技で、一年を締め括る倶楽部のメインイべントとなっています。
出場の婦人会員は自由に男性会員を選べます。少しでもゴルフの上手い男性会員を! と目の色を変えて同伴競技者を探します。
さて、私は82歳の山崎静子さんというご婦人から指名を受けました。全然面識のない方でハンディキャップは36ということです。喜んで? 同伴をお受けしました。
私はというと、最近バンカーから出なくなり調子は悪い!
さて、当日は心配されていた降水確率70%の予報も見事に外れ、曇り空ながら無風の絶好のゴルフ日和となりました。
ゴルフカートでお待ちすること数分、さっそうと黒装束に身を包んだ麗婦人がカートに乗ってこられました。
想像していたよりずっと若い! 動作もきびきびされている。
「はじめまして! 横尾です。よろしくお願いしま〜す。しかし山崎さま、お若く見えますね!」
「あら、そう。有難うございます。こちらこそよろしく!」「最近、バンカーも出ないし、ご迷惑をおかけしますよ。」というような会話を交わしながらプレーを始めました。
山崎さまは年齢82歳にしては飛ぶし、それなりのゴルフをされていましたが、私はやっぱり心配していた通りバンカーから脱出できず、おまけにソケットも出し、とうとう前半62も叩いてしまいました。後半に入り私もやや落ち着きを取り戻し51のスコアとなりました。
「山崎さん、いやーご迷惑をおかけしました。心配していた通りのプレーになってしまいました。このスコアでは恐らくブービーメーカーかブービー賞ですよ。」と平謝りでした。
「いいえ、私はこの年齢でワンラウンド回れるだけで幸せなのですよ。今日は横尾さんと楽しく回らせていただきました。帰ったら仏壇の夫に横尾さんと楽しく回ることができました、と報告しておきます。本当に有難うございました。」とおっしゃっていただきました。
パーティーになり、山崎さまは颯爽と高級なスーツをお召しになり出てこられました。えーッ、お肌の艶もあるし、目はパッチリしておられるし、「65歳くらいにしか見えませんよ!」とか会話しているうちに、成績発表! ・・・やっぱりネット85でブービー賞でした。賞品は牛肉でした。
しかし、このミックス競技は帰宅してからどっと疲れが出る競技でした。 |
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