平成23年10月29日  73歳の誕生日。

今日は私の誕生日ということで家族で食事会ということになりました。

何でも西宮甲陽園にミシュランにランキングされた「子孫」という、なかなか予約も難しい格式高い割烹料理店を予約したとのことです。
「大体お父さんは格式高いとか、自慢しているようなお店は嫌いなんや・・・」とつぶやきながら、まあ折角家内が予約してくれたことだし、甲陽園といえば日頃お世話になっているケーキハウス・ツマガリさんの本拠地だし、文句言わんと一度行ってみよか! ということになり娘の車に乗せられて行って参りました。

車で到着すると駐車場に和服の若い美人が迎えてくれました。後から考えるとこの方が女将さんでした。
そしてわれわれの座敷に次から次へタイミング良く料理が運ばれてきました。
その一皿一椀の料理は実に念入りに仕込んだものばかりで、さすがミシュランにランクされるだけのことはあるなぁと思いました。
私も口だけは肥えてしまった男で、どれだけ魂を込めて仕込んで調理されているかは大体わかります。実に美味しく賞味させていただきました。
従業員の方の応対も行き届いていましたし、それより何より私のような一見客が娘のボロ車で横付けしたのに、帰りには大将、女将が駐車場で車が見えなくなるまでお見送りしていただきました。

ところで、もう73歳。「よくも生き延びてきたなぁ」というのが率直な感想です。
子供の頃はやせていたし、風邪はすぐに引くし、腹痛も起こすし、めまいもするし、「虚弱体質でそんなに長生きは出来んなぁ」と子供心にひそかに思っていました。それが長生きの部類に入ろうとしているのは、まさにご先祖の陰徳とDNAのおかげです。
それに私を育て支えてくれた両親妻弟妹子供親戚、会社の社員お取引先、先輩友人の皆さんに感謝の気持いっぱいです。
自分の人生の貸借対照表では、人様からお世話になったことや受けたご恩のほうが、人様へお世話したことよりはるかに多い! 
少しずつでも恩返しを重ねて、人生のバランスシートの貸し借りをバランス良くしなければ! と改めて肝に銘じているところです。

「人は何になるかではなく、どう生きるかである。」あるいは「人生の一歩一歩がゴールであり、一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない。」とは先哲の言葉ですが、私のブログ「人生を考える」「経営を考える」などのメモを携帯で読み返しながら、これからの人生を悔いないものにしていきたいと思います。

それで、当日家族からは誕生祝いとして可愛いバラのブーケをいただきました。



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