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本年の関西二期会公演は、大阪西ロータリークラブ、宝塚ゴルフ倶楽部宝友会、大阪木材業界オーナー会・一日会などでいつも歌っていただいている、関西オペラ界でただいま売れっ子の若手美人ソプラノ歌手・高嶋優羽さんが主演というので、何が何でも鑑賞・応援に行って参りました。
2000人収容の尼崎・アルカイックホールは満員。
モーツアルトの名作「フィガロの結婚」。
あらすじは省略しますが、17世紀スペインの伯爵家の使用人フィガロの結婚式をめぐるドタバタ恋愛喜歌劇で、大したことはないのですが、さすがにモーツアルトで全体の音楽が心地よく、大いに楽しませていただきました。
キャストは伯爵:荻原寛明、伯爵夫人:平野雅世、スザンナ:高嶋優羽、フィガロ:西尾岳史、マルチェリーナ:井上美和、ドンバルトロ:西田昭広、バルバリーナ:中西麻利、指揮:井上淳一、京都市交響楽団、演出:中村敬一(敬称略)の皆さんで素晴らしいオペラになりました。
特に出演者の歌がそれぞれ秀逸で、ホントにすばらしかったです。
観客は皆、日本の、関西のオペラ界の水準の高さを再認識したのではないかと思います。
わが高嶋優羽さんも好演で、第4幕で清楚な白のドレスで歌ってくれたアリアはまさに神のみ声かと思うくらい、みずみずしくただただうっとりと聴き惚れてしまいました。
彼女が歌い終わるともちろん私は大声で恥ずかしげもなく「ヤーッ!」
素人の私の感想ですが、劇の動作が少し大げさに感じました。日本では少し慎ましやかな動作の方が受け入れ易いように思います。
能をはじめわが国の伝統芸能は「感情表現を抑える」ことにより、悲しみや喜び、驚きなどよりいっそう増して表現し、観客に感動と共感を与えてきたのですから。
いずれにしても、すばらしいオペラを堪能させていただきました。
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