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お盆に入った14日から、ここ安比高原リゾートホテル&コンドミニアムは宿泊客が次から次へ押しかけ大混雑です。
殺到する予約問い合わせにも満杯でお断りしている状態だそうです。
あの広大なスキー客用駐車場も満杯です。駐車場係が5 , 6名で必死で殺到する車を誘導しています。車両番号を見るとやはり岩手、仙台、宮城・福島ナンバーで、東日本大震災の被災地近くの光景かとわが眼を疑いました。
何故???
被災され、仮設住宅に仮住まいされている方やまだ学校や公民館などで避難生活を強いらている方が、ストレス解消にとお盆休み前後に大挙して来られたとのことです。
あまりの混雑に、私は1万人ぐらいと推測したのですが、2千人あまりの宿泊とのことです。
ホテル大沢支配人曰く「忙しさは一万人でらい来られた忙しさです。」とのこと。
これだけのお客さんの食事を提供するのに、幾つもの宴会場を臨時バイキング食堂に転用。
和食レストランの支配人曰く「この日のために訓練していますから!」と明るい表情。
てんてこ舞いの従業員の表情は皆明るく活気にあふれています。
私は、と言いますと、一緒に来た家族もそれぞれ帰っていき、15日朝には家内も帰り、私一人のんぴりと過ごすことになりました。全く退屈せず、一人でゴルフと温泉と食事に読書や音楽を気ままに楽しんでいます。
少しここ、「安比高原スキー&リゾート」を紹介させていただきます。
安比高原ホームページを開いていただければ表面的なことはわかります。
ここは当時、江副浩正氏率いるリクルートが著名なデザイナー・亀倉雄策氏に総合デザインを依頼して、開発完成させた、非常に洗練されたホテル&スキーリゾートです。
社員教育もよく出来ていて、従業員にはリクルートのDNAがそのまま残っています。
ホテルやスキー場のレイアウト、使用素材、色彩、などすべてに亀倉雄策氏の哲学が息づいています。
ここには電柱や看板は全くありません。
コンセプトはシンプルな最高の「美」意識。美しいということが最高であるという哲学。
19世紀のある哲学者が「真」と「美」と「善」は究極では同一であると述べていましたが、まさにそれに通じるものだと思います。
私もかってそれを読んで共感し、人生に美というものがいかに大切かわかるような気がしました。そして、あくまで慎ましやかに、人生を美しく生きていこう、会社も小さくても美しく経営しようと願いながら過ごしています。
よく、「三流の経営者は金を残す。二流の経営者は事業・会社を残す。一流の経営者は人を残す。」と言われています。
人を残すということは単に経営能力を教育し、育成するだけではありません。経営の文化や企業文化を創り、哲学をしっかり持った人材を育成していかなければならないのでしょう。
文化とは「天地を動かしている大いなる存在に気づき、手を合わせ、人間の哀しみを知り、ものの哀れをも知り、人の心をなごませるもの。」であり、経営もまたこのような文化構造として、人に「美しい!」と感動を与える芸術作品でな<てはならない。と思います。
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