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昨日、滋賀県琵琶湖ホールでヴェルディ作曲の壮大なオペラ「アイーダ」を鑑賞してまいりました。
琵琶湖ホールは十数年前に大津市の琵琶湖湖畔に建設された関西を代表するコンサートホールです。湖に面した全面ガラス貼りホールからは、春まだき琵琶湖の風景を眺めながら開演を静かに持ちました。
さざなみの立つ琵琶湖水面を眺めているとフト、あの平 忠度が詠んだ「さざなみや志賀の都は あれにしを 昔ながらの 山桜かな」の歌などが思い出され、遠い昔に想いを馳せ感傷に浸っていました。
「サンドイッチでも・・・」とコーヒーショップに入ると、思いがけなく関西音楽界の大御所(元大阪音楽大学教授・武庫川女子大学音楽部学部長 等)田原祥一郎先生・浅井康子先生ご夫妻にばったりお会いしました。
「先生! お久しぶりです! 病状いかがですか? 先生の携帯もご自宅も電話通じず、ご無沙汰しております。」
「いやっ! そうでしたか。おかげでまあまあ安定しています。」
田原祥一朗先生は数年前より足の筋肉が退化する難病に罹り、車椅子生活を余儀なくされています。お弟子さんにも手伝ってもらって来場されたようです。
「先生方は招待席ですよね。また改めて、気候良いときにお食事会でも!」と約束して別れました。
ずっと体調を心配していた先生のお元気そうなご様子に安堵し、一日中晴れやかな気持ちでした。
さて、大ホールは満席。今回の出演者は・・・アイーダ役が関西ソプラノ歌手No.1との評判の並河寿美さん、ラダメス役のテノールは永田峰雄さん(活動の場をヨーロッパに移して、賞を総ナメにし大活躍中とのこと)、アムネリス役はメゾソプラノの小山由実さんという一流の歌手ばかり。
声に張りがあり、伸びやかですし、それに音程も、さすがに上手い! と素人の私も感激しました。
バックに100名の大合唱団、そして谷桃子バレエ団の皆さんの幻想的な踊り、そして神奈川フィルハーモニー管弦楽団(指揮 沼尻竜典)の熟達した演奏が一体となり、「アイーダ」ならではの迫力あるオペラを満喫できました。
これだけのオペラ鑑賞ですので観客ももっと服装に気を遣って欲しかった、と思いました。
(ヨーロッパではタキシードやイヴニングドレスで着飾って聴きにきていますが・・・)
- 合唱団の練習指導役のピアニスト、佐藤明子さんからのメール -
「アイーダをお越し頂いて有難うございました。とにかく出演者の数が半端じゃなかったですね。楽屋裏の混雑も尋常じゃなかったです。私は当日は字幕を出していました。」
りっぱなパンフレットに「アイーダ」の要を得たあらすじが記載されていましたので、転載させていただきます。 |
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