平成23年2月1日  人生を考える(3)

  (1) この年になって、しみじみ心をひかれるのは「えらさ」などということよりも、むしろもっと自然の「うるわしさ」であり、いわゆる平凡の中のすばらしさである。
平凡とは、人々が持っているものを一通り揃えていることで、見栄えはしないかも知れないが、その中にすべての人に共通な、自然さがある。
 人間は真に修練ができ、中味が肥えてくると、偉そうに見えるよりも、むしろ、より自然に魅力が増し、更にずばぬけて偉くなると、賢さとか、偉さなどというよりも、むしろ一見愚かさにさえ見えてくるようになる。(平澤 興)
 



  (2) 人間にはいろいろ、さまざまな型がある。何れにしてもほんものはその道その道でそれぞれ、自らの最善を尽くして進むが、しかし、そこにはただ論争のための論争のようなみみっちさはなく、自らに与えられた天来の無限の可能性を活かして目的達成に猛進するのである。その活躍には常に喜びがあり、希望があり、祈りがある。
そこにあるのは他人との競争などというよりも、むしろ時にひるまんとする自分自身 とのたえざる闘争があり、競争がある。かくしてみずからの仕事によって真に自らを活かし、社会を生かし、そこに.人間としての大きな生きがいを感ずるのである。
私はこの88年間、大体そんな気持ちで生きてきた。北国生まれの生来ののろさで、私は生涯自信などというものを持てず、とぼとぼと歩いてきたが、それだけ常に文字通り全力投球で、自らと戦ってきた。
ただ有り難いことに、お人好しの私は、しくじっても、しくじってもそれほど腐らず、いつも希望に燃えながら生きてきた。
私の生涯はある意味では失敗の連続だが、私はそれを後悔せず、むしろ面白い人生で あったと、懐かしくそれを思い出している。(平澤 興)
 



  (3) 善悪の心を超越して、あらゆるものに慈悲の心を持つ。そういう人になりたい。これは 私のいのりである。(平澤 興)  



  (4) 物事は察し考えただけでは未熟である。人生は本当に体験しなければ、わかったつもりでも本物ではない。(平澤 興)  



  (5) 人生にとって「積極的な心」がいかに大切か。心の状態が積極的だと人生は開かれ、その反対に消極的だと人生のすペてが閉ざされてしまう。
この積極的精神の日常的な有様は「怒らず、怖れず、悲しまず。正直、親切、愉快に。」
少しでも自分の心の中に消極的な要素が出てきたら、それを追い出してしまう。その ためには己の心を常に明るく、朗らかにしておく。
また消極的な人の言葉や行動に、自分の心を同化させない。
またどんなときにも良心に偽った行動はしない。積極的な心にならしめるためには正 義を実行していなければならない。その正義とは良心である。
「困った」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」「どうにもならん」といった消極的 な言葉は絶対に使ってはいけない。
 



  (6) 好感を持たれる人は、決して求めることをしないものである。物や金はもちろん、情報や時間、あるいは人の愛情も欲しがるということはしないのである。
人に求めないばかりでなく、常に人に与える立場に立とうという努力を重ねている。
物でも、金でも、情報も、時間も、そして愛情も、人に与えようという姿勢を貫いてこそ人に慕われるのである。
友人、知人、あるいは会社の部下たちに、この人のためならという気持ちが自然こ生まれてくるのである。
そしてそういう人のところには、人も金も集まってくるから不思議である。人やお金 だけでなく、情報も集まってくる。だから、アイデアも豊富に湧いてくる。先を見通 す力も広がってくる。説得力も出てくる。
そしてそれがまた、その人の人間としての魅力を増すエネルギー源となって、ますま す人や物、情報などを呼び込む。
要するに成功する人、一流になる人というのは、人に尽くすことがいかに自分の為に なるかということを知っているのである。
 



  (7) 人格というのは形ではない。体の中からにじみ出てくるものである。人生ではやはり人格を磨いていくということが一番大事なことではなかろうか。
人はその人の人柄によって動かされるのである。たとえば、頼れる人、信じられる人、あるいは身を捨ててなお見返りを求めない人、こういう人にこそ人は心を動かされるのである。
人柄とは言い換えれば深い徳のあることである。思いやりにあふれ、謙虚で、礼儀正 しく、公平で、正義感があり、知識も広く、私心にとらわれない人のことである。
 



  (8) 「一生燃焼」「一生感動」「一生不悟」
一生燃焼しつづけ、生涯感動する心を忘れない。そして死ぬまで悟りきれなくでもいいんだという心構え。
 



  (9) 徳川家康「志三原則」
第一は「志を得ざるときは忍耐なり」失敗したときはじっと我慢せよ。
第二は「志を得んとするときは大胆不敵」
第三は「志を得た後は油断大敵」
 



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