平成22年10月4日  中国人と日本人(1)

私は、最近のわが国政府の、特に中国に対しての外交姿勢や対応の仕方に対して、大いに不安を抱いて、いらいらつのるばかりです。
皆さんも同様ではないかと思います。
一体、政府はそれぞれの相手国に存在する国民性や価値観や歴史観の違いを考えて、日本の外交をしてくれているのだろうか?
相手国の情報を充分に収集しながら.外交に取り組んでくれているのだろうか?
そしてわが国は毅然とLた姿勢で、王道を歩む外交をなしえているのだろうか?
私は甚だ疑問に感じざるを得ません。
尖闇諸島問題でゆれている今日、特に「中国人と日本人の違い」について考えていきたいと思います。
ロータリークラブの友人に安積覚さん(安積濾過社長)という方がいらっしゃいます。
彼は最近まで8年間、中国に滞在していたそうです。
彼のロータリークラブでのスピーチやプログを基本に、私の考えや経験をも混じえながら進めたいと思います。


  1) 現在、同世代同士であれば圧倒的に中国人の方がバイタリティーがあり、血気盛んであり、野心や夢をもって生きているように感じます。日本人はあまりにも恵まれすぎているのでは?

2) 中国の開放自由経済への移行以来、日本企業は安い人件費や資源を、そして膨大な需要を求めて中国へ進出しましたが、現実はそれ程甘いものではありませんでした。
必ずしも成功していないケースが多いようです。
特に中小企業の進出の場合は、企業の技術、管理ノウハウを中国に吸収され、挙句の果てには追い出されるといった場面も増加して行っているのが実情のようです。

3) 日本人は海外進出しても進出先の国と同化するわけではなく、日本流のやりかたを貫こうとします。現地のやり方を無視するきらいがあります。これもひとつの原因だと思います。

4) 中国の一般庶民の年収は日本よりはるかに安いが、最近急増している中国の富裕層の収入は日本と比較にならない程高く、格差社会を生み出しています。
日本は島国であり、もともと農耕民族として田畑をもって定住しており、生活していくには地域の助け合いが必要であり、したがって格差を生まないことが心地よい社会であったのでしょう。
このようなことから日本人は議論して戦うことよりも、「和」を大切にして、何となく皆に合わせて無難に過ごすという文化が身についてしまったことが、今後日本が中国をはじめ諸外国に揉まれて生きていく上で大きなハンディとなっているような気がしています。
実際、私もかって中国ビジネスに携わっておりました。
大きな取引契約を締結する時は香港の会社に仲介役になってもらいましたが、中国人同士のやりとりはケンカのような凄まじい議論を展開し、お互いが譲ろうとしません。
もうこのあたりで妥協したらと思うようなことでも、互いが譲らず延々と議論し合います。
「とても日本人と違う!」と実感したことを思い出します。

5) 災害が起きたときの被災地では日本では多くの助け合いが生まれるのに対して、中国では(他の国も起こりますが)略奪が起こります。

6) 日本人は自分の意見を持ち、議論したり自己主張は苦手な国民です。
中国人はケンカすることもひとつのコミュニケーションのプロセスと認識しています。
まず自已主張してとことんやり合います。場合によれば自己主張しなくてもいいような場合でも、「駄目もと」でいろいろ吹っかけて、それが通ればラッキーで、通らなくて元々と考えています。
そのようなコミュニケーションのプロセスは市場で野菜を買う場面に始まり、国のトップが行う首脳会談に至るまで同様です。

7) 中国側がことある毎に持ち出す歴史認識問題も、中国側では対日交渉の冒頭の挨拶ぐらいの感覚ですが、日本の政治家はまともに受けて陳謝してお金を出す。
中国側は歴史認識問題を出せばお金を出してもらえる、或いは交渉を優位にできるという認識が出来てしまっているようです。
日本が中国と対等にお付き合いしようとすれば、まさに中国の文化「ケンカコミュニケーション」も是非必要なのです。

8) 私も中国のいろいろな木材工場から木材製品を買ってきましたが、「今回到着した製品の品輩は良かったですよ。」と中国側に誉めれば、中国側の経営者は「しまった!もっと品質を落とせば良かった。」と即座に考えるようです。

9) 酒の飲み方も中国と日本ではまるで違います。
現代の日本では常に相手にお酌をして気遣いながら杯を交わしますが.中国では特に地方都市にいけば、相変わらず自分の酒量を誇示せんばかりに「乾杯(かんぺい)、乾杯(かんぺい)」と一気に飲み干して相手との杯を交わします。そしてペース良く杯が増えるに従ってボルテージもどんどん上がり、粗野になっていきます。
中国に慣れていない日本人はついつい酔いつぶされてしまいます。
日本人の感覚では「お互いに良く飲んで、皆酔っ払って盛り上がってついつい酔い潰れた。」と解釈しますが、中国では全く勘違いなのです。
多少オーバーな言い方をすれば、乾杯(かんぺい)をしてボルテージがあがって豪快に飲みまくる姿はひとつのバーフォーマンスであり、極めて冷静に相手の様子を伺って酔いつぷれていくのを観察しているのです。
実際中国人が宴席で酔い潰れたのを見た人はほとんどいないそうです。

10) 「嘘」の概念にも中国人と日本人との間には大きな差異があるように思います。
嘘をつくことがどれだけ悪いことと思うか、嘘をつくことがどれだけ恥に思うかに大きな差異があるようです。
中国人は嘘をつくことに罪悪感は全くない。
通行人に道を聞いても返ってくる答えは大概嘘。
「ぽくのおじさんは○○会社(大会社)の社長!」とか「僕の○○○○は政府の偉いさん!」という話も大概嘘。
入社試験をしても履歴書は嘘だらけ。履歴書にわざわざ添付してくる大学の卒業証明書も大概嘘。
その辺で売っているお酒やタパコも偽者がかなり多い。本当に見渡す限り嘘だらけで、あの名宰相といわれた周恩来も「中国では嘘でないのはペテン師ぐらいのもの。」と言っていたらしいですよ。


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