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毎日暑いですね!
私はお盆休みで家内と岩手県安比高原に避難滞在しています。ここは白樺林を切り開いた標高約700メートルの高原を開発した広大なホテル・スキー・ゴルフリゾートなのですが、とにかく涼しいです。気温は平均22度位です。朝夕は長袖が要りますよ。
もっぱらゴルフを楽しみに来たのですが、腰痛など体力が伴わず、あとは周辺の牧場を散歩したり、部屋で名作洋画のDVDを持ち込んで鑑賞したりしています。
私は若い時代、映画鑑賞できなかった分、老境に入った今、名画のあらすじを知りたいと思い、台風来襲悪天候の日には一日に3本合計6時間も観てしまいました。
この時観賞した名画というのは一本目、「赤い風車」。
あの甘い主題曲「ムーランジュールの歌」は余りにも有名です。この曲はNHKテレビ試験放送時代に一日3時間位の放送の終了時にずっと流れていた曲として、耳に残っています。
ところで粗筋ですが、パリの画家ロートレックの生涯の物語です。ロートレックは名高い貴族の名家に生まれたのですが、近親結婚の故でちょっとした怪我がもとで身体障害者となってしまいます。彼は実家を出てパリのスラム街に住み、娼婦と同棲します。そして酒に溺れながら絵を描き続けます。淋しげな娼婦の作品などが次々と世に出て認められるようになります。友人のゴッホは麦畑の中のまぷしいばかりの太陽は描けるが、ロートレックのようにパリの底辺に住む孤独な女性は描けないという。洒に溺れきったロートレックを心配して彼の母親は迎えに来るが、裕福な実家ではいい画は描けないとして、彼はスラム街に住み続ける。やがて彼は大酒が原因で死を迎える。なかなか興味深い映画でした.
第2作目はミュージカル映画「ショウボート」。ミュージカルショーをしながらミシシッピー川周辺小都市を寄港する船の演劇団団長の娘とばくち打ちの男との恋物語ですが・・・
劇中に何回も流れるポールロブソン? が歌うジェロームカーン作曲の「オールマンリバー」という黒人労働歌(霊歌)が素晴らしいです。私もよく聴いた歌なのですがぁ・・・
「オールマンと呼ばれるミシシッピー川
そんな川のように悠々としていたい
何が起ころうとも悠然としている
自由のない土地でも、
オールマンは悠然としている
オールマンリバー、父なる川よ
何かを目にして知っていても
ロを閉じたまま何も語らない
ただ流れてゆくだけ
果てしなく流れてゆくだけ
オールマンリバーは、
ジャガイモも綿も植えることはない
植えた俺たちは忘れ去られる
オールマンリパーはそれでも流れゆく
果てしなく流れゆくだけ
俺たちは汗を流し、重労働に耐える
体が悲鳴をあげ、痛みに苦しむ
船をひいて荷物を運ぶ
酒にでも酔ったら最後
監獄につながれる
心身ともくたびれ果てた
頑強ることにも疲れた
生きることにも疲れ果てた
でも死ぬことにも怖がっている
オールマンリバーはそれでも流れゆく
果てしなく流れゆくだけ
悠然と流れゆく」
人々の大河への想いは東西何処も同じなのだ、妙に感慨に痩った次第です。
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