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今年は花冷えの天気が多く桜の開花期間が長く、あちこちの桜を存分に楽しむことが出来ました。
花曇りの4月13日、株式会社ホクシンの名誉会長・国分哲夫さんのご案内で、大阪木材業者有志で奈良県吉野郡東吉野村の桶谷邸を開放していただき、邸内の山桜を楽しんで参りました。
桶谷邸は昭和天皇も行幸されたことのある吉野杉林と自然の清流に囲まれた約3000坪の由緒ある邸宅です。 苔蒸す庭内の植木は当主自ら剪定し見事な佇まいを見せ、所々の桜が丁度満開の時を迎えていました。その庭園内に母屋、暖炉もある洋館、それに本格的なお茶事の出来るお茶室などが調和良く点在しています。清流の音と鳥の囀りが時々聞こえるだけで静寂そのものです。
まず門構えが立派で扉は欅の一枚板、材木屋はまず驚きました。そこから約50メートル石畳を進むと母屋の玄関。早速左手の和室大広間に案内されました。大広間の欄間などには金色の菊の御紋。眼下に清流が流れ、その向こう側には満開の山桜。参加者一堂ワーッと感嘆の声をあげました。早速そこで昼食をご馳走になりました。
メニューはあくまでも地元で採れたものにこだわり、こんにゃくの刺身、筍やわさび葉の天ぷら、後は数々の山菜料理に舌鼓みをうちました。東亜コルク株式会社社長・安田稔さんご持参の赤・白ワイン。ほんとに美味しいので、同伴いただいたソプラノ歌手・中村朋子さんも、歌う迄は飲みませんとおっしゃっていましたが、ついつい結構進んでおられた様子。私達も満開の山桜、山菜料理、ワイン、おしゃべりなど、この雰囲気についついワインの量も進みました。
食後、すぐ洋間大広間に移りました。この部屋からも満開の山桜が…。当主・桶谷武さんが作曲されたという吉野恋歌などの曲が音大出身の地元美人若手歌手お二人により披露され、同席されていた宝塚歌劇など作曲編曲家・小野寺忠和さんも出来栄えに感心され、近くCDを発売とか。
次におさだ清子伝統文化学院・学院長 長田清子さんがお琴を一曲、桜変奏曲を弾いて下さいました。まさに名人芸の域の演奏、至福のひと時。そして私達に同道いただいたソプラノ歌手・中村朋子さんにピアノ伴奏・内藤亜樹子さんで数曲歌っていただきました。
次に、庭園内お茶室で美人の長田清子先生の茶席お点前をいただきました。
楽しい時間は早く過ぎゆくもの。夕暮れを迎え参加者皆さん、ふと我に帰り、慌ただしく帰りのバスに乗り込み帰途につきました。
まさに春の夢でした。
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