平成21年11月2日 木造は火事が心配?

木に関する誤解の一つに「木は燃えやすい」というのがあります。たしかに、ベニヤ板のように薄い材料だとよく燃えますが、断面の大きい構造材にすると表面は炭化しても内部までは火が通らず、強度も失いません。表面に炭化層ができることによりここで酸素の供給が絶たれるためで、鉄は800度で変形し1000度で溶けますが、木材の場合は1000度以上になっても中まで燃えません。そのため、鉄の梁のように熱で軟化し、建物が崩れ落ちる危険性は少ないのです。

仮道管と木繊維の細胞膜の構造
また、木材強度自体も意外と強いものです。同じ太さで比べると鉄の方が強度が高いのですが、重さあたりの強度で比べると、下図のように木材の方が圧倒的に強いのです。軽くて丈夫な性質は、特に地震の多い日本では理想的な建築材料だといえるでしょう。

比強度を比べると

しかし、住宅火災で最も気を付けなければならないのは、構造材ではなく、内装材・カーペット・カーテン・家具・備品などであり、木造・RC・鉄骨など構造材にはほとんど関係ないといえます。
結果的には、火の不始末の防止や火災警報機の設置など火事を起こさないという努力が大切と言えるでしょう。



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