圣営を考える(4)

どうして非常時と平常時は繰り返すのであろうか。平常時が長く続くとバランスが崩れ、いろいろと不合理なことが発生するので、それを是正するために非常時が入る。

花それぞれに薫りあり、人各々に匂ひあり。企業にもそれぞれの持ち味がなければいけない。特色というものは、努力し努力し、勉強し勉強していると、自然に他の者に真似のできない特異性が自分の中から出てくるものである。

企業というのは、環境の変遷に応じて先取りしたり、転換していく。そういうものの継続によって永遠に繁栄してゆくのである。

企業の経営資源

  • (1) 人材の確保と育成
  • (2) 商品
  • (3) お金
  • (4) 時間
  • (5) 技術
  • (6) 情報
  • (7) 企業文化

企業文化というものは会社のもっている思考、行動の基準、組織と制度そして、イメージである。

人間の行動を左右し、発展させてきたものは、「知性」と「遊び心」と「創造性」の三つである。

享保の町人学者 西川如見「町人嚢」

「商人として成功しようと考えるなら、まず商人の本分を知れ」商人の本分とは「常に謙の一字を大切に守り、人間として恥じない商売をすることである。」

企業経営者が理念を欠き、またその企業を支える原理、原則を欠いていると、ちょっとした経済情勢の変化にもすぐにダメージをうける。

「商人は賢者になりて家衰う」(三井高房「町人考見録」)

商人はむやみと高遠な理想を追うのでは、家を保つことができない。

「足ることを知れば、貧しくとも富み、足ることを知らねば富めども貧し。」

これからは、本格的な経営戦略を競う厳しい時代となり、社長の経営のやり方の優劣で差がつく難しい局面を迎えます。社長として、正しい先行きの見通しと的確な状況判断で方向性を決定しなければならない重要な岐路に立っています。

景気の今後は一体どうなるのか、これからの売上利益の確保をどう計るか、新しい収益の柱の作り方、新市場開拓の戦略、人手不足への対応、販売と生産の革新、デジタル化への推進、積極的で攻撃的な組織の編成…など、社長として独自性の高い経営をどう推進すべきか、一切の誤りは許されません。

「戦いには戦いの法則がある。単に闘志だけでは、戦果に結びつかない。戦いの法則に基づく確固たる市場戦略を、社長自らの意志と責任において樹立しなければ、いかに力を尽くしてみても、市場戦争には勝ち残れない。」

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